レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。'79年生まれ。

【私の好きな歌003】 「明日はないのさ」ラリーパパ&カーネギーママ

”浪速のザ・バンド”と呼ばれた愛すべき若きおっさんバンド(だった)ラリーパパ&カーネギーママが二度目の復活をしている。嬉しい限りだ。何を隠そう(隠してもないが)田舎者の私はビビりすぎて、人生ライヴハウスデビューは23歳の時と遅咲きで、2002年9月23日京都の老舗・磔磔でのラリーパパ&カーネギーママだった。BGMで大好きなJames Taylor「Nobody But You」が流れて落ち着いた、はっぴいえんど「抱きしめたい」を無邪気にカヴァーしていた、どうやらあがた森魚さんが観に来られていたらしい、そんなことを思い出す。心配していたカツアゲは、されなかった(されるわけない)。その後、ライヴハウスで何度もラリーパパのライヴは観て、夢中になっていたが、2006年に突然(でもないか...)解散を発表し、なんて勝手気ままな!と私はショックだった(内心、怒ってもいた)。

「明日はないのさ」は2010年の一度目の復活時にレコーディングされた当時の新曲(『Good Times Are Comin' Again!!』収録)。ブラスの風が心地良いええ感じに肩の力の抜けた小粋なポップナンバーだ。70年代の青春ドラマのテーマソングに似合いそうな雰囲気で、平成の「男達のメロディー」(SHOGUN)みたいな気分で楽しんでいる。なので、本来は世相を憂うメッセージソングなのだろうけど、私は完全に青春に置き換えている。明日はないのさ、青春どんづまり。私にとってはラリーパパは青春のバンドだったんですよ。


明日はないのさ.m4v

「明日はないのさ」ラリーパパ&カーネギーママ(2010年)
作詞:チョウ・ヒョンレ/辻凡人 作曲:辻凡人

チョウ・ヒョンレ:Vocal,E.Guitar
スチョリ:Piano
キム・ガンホ:E.Guitar
水田十夢:Bass
辻凡人:Drums,Programming

【私の好きな歌002】 「my Sweet Surrender」鈴木祥子

ライターの雨宮まみさんの急逝が思いのほかショックで、いろいろ考え込んでしまう...。これを機にというのもなんだけど、その雨宮さんが鈴木祥子さんにインタビューした6年前の記事を読み返したり。ちょうど「my Sweet Surrender」発売時で、主に詞の側面からSurrender(降伏)の意味について語り合っている。リード文には「先に知識を仕入れるのではなく、音楽から入ってほしい。(...)”my Sweet Surrender”はそのくらい楽曲の持つ力が強い曲であり、なんの不純物も先入観もなしに聴いてほしい曲だからだ。」とあって、雨宮さんは楽曲自体を気に入っていたのだろうというのが感じられて、嬉しい。

私は鈴木祥子さんの音楽も大好きなのだが、それ以上にジャック達が大好き(知ってるって?)で、この祥子さんとジャック達(&かわいしのぶさん)とのコラボレーションには興奮させられた。祥子さん、ロックがやりたい!と思ってくれて、ジャック達とやりたい!と思ってくれて、ありがとう。それでもって、ジャック達の一色進さんがその思いに応えて書いた曲がまた素晴らしくて、涙。ロックの美学とロマンが目いっぱい詰まってる。あまりのカッコ良さに甘やかに降伏します。それって幸福。なのです。

my Sweet Surrender

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SUZUKI SYOKO with JACK-TATI & KAWAI SHINOBU LIVE AT GB[DVD&CD]

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「my Sweet Surrender鈴木祥子(2010年)
words by 鈴木祥子/music by 一色進/arranged by ジャックとしのぶとしょうこ達

Vocal,Mellotron,Tambourine:鈴木祥子
E.Guitar:一色進、宙GGPキハラ
Bass:かわいしのぶ
Drums:夏秋文尚
Background Vocal:ジャックとしのぶとしょうこ達

※ジャックとしのぶとしょうこ達が結成され、「my Sweet Surrender」が生まれるまでのドキュメントは一色さんのブログ的をお読みください。何度読んでもドキドキします。そして、実はこの曲には一色進ver.も存在していて、歌詞もアレンジも違う「ロージーアールグレイ」というタイトルです。ライヴ映像が上がってますので、是非ご覧ください。グッときて仕方ないでしょう。


ロージーアールグレイ:ジャック達@「こんなジャックに誰がした」

【私の好きな歌001】 「私の好きなもの」佐良直美

唐突に始めます新コーナー、【私の好きな歌】。その名の通り、超個人的に好きな歌を紹介していくコーナーです。って、今までもそうやんけ!と突っ込まれてると思いますが、ココではもうちょっとライトに気軽に喋ります。時代も流行もへったくれもなく思いつくままに。

まず記念すべき(というほどのものではないが常套句)1曲目は、佐良直美の「私の好きなもの」。これは永遠にオシャレな歌ではないかと。いずみたく作編曲のボッサなリズムに乗せて、私の好きなモノを並べ、でも、一番好きなのはあなたよ、という素敵な好き好きソング。何より詞を書いている永六輔さんのそのモノと言葉のチョイスが絶妙に粋なセンスなのです。レモンの切り口、洗いざらしのブルージーンズ、三味線のつまびき、ヘップバーンのサングラス、霧の中のエア・ポート...くぅ~と唸りっぱなしですが、棒のついたキャンディー、で最も筆者はトキメキます。佐良さんのハスキーでアンニュイな歌声でキャンディーというカワイイ単語を発する瞬間にキュンときちゃうのです。いやぁ、永さんはニクい。

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「私の好きなもの」佐良直美(1967年)
作詩:永 六輔/作編曲:いずみ・たく
演奏:ビクター・オーケストラ

『黄金の足跡』 TRICKY HUMAN SPECIAL

ふと目を閉じれば、先月のBAND EXPO@梅田ムジカジャポニカの名シーンが瞼の裏に映ります。出来ることなら、もう一度時を戻したいくらいですが。第一部のソロコーナーでのTRICKY HUMAN SPECIAL(コーノカオルさん)も、じわりと印象的でした。歌心たっぷりのBAND EXPOの演奏が、コーノさんの色気ある歌唱と美しいメロディーを際立たせていましたね。不思議なもので、ライヴを観た後にそのレコードを聴くと、聴こえ方が随分と変わっていきます。演奏者の顔が浮かんでくるし、音がより立体的になってくるようなそんな気がします。TRICKY HUMAN SPECIALの新作『黄金の足跡』もグググッと深みを増して、寒くなってきたこの季節にもう沁みまくりなのです。哀しいかなレオン・ラッセルは星になってしまいましたが、このレコードはレオンの魂(メロウサイドの)を受け継いでいるのではないかと、今、聴いていてそう感じます。

黄金の足跡

黄金の足跡

同時発売されたBAND EXPO『BAND EXPO』とはレコーディングメンバーもほとんど同じで兄弟盤と言ってもいいでしょう。『BAND EXPO』は朝~昼に聴くと爽快なロックバンドアルバムで、『黄金の足跡』は夜が似合うシンガーソングライター然としたアルバム。前作『孤独の巨人』から地続きにある色合いではありますが、全編に渡ってしっとりしたバラードナンバーで占められています。とは言え、ポップ寄りの曲やJAZZYな曲だったり、それぞれ曲調やアレンジはバラエティーに富んでいて、最後までしっかり楽しめるアルバムになっています。前作も聴き応えのある名作でしたが、今作では壮大でメロウなTRICKY HUMAN SPECIALワールドがより一層に確立され、グンとスケールアップ、サウンド面の質も随分と向上しているように思います。そして、公式HPに掲載されている推薦コメント(素敵なコメントばかり)でSAKANAの西脇一弘さんが指摘されているように、曲ごとのゲストギタリスト(小見山範久さん、西村哲也さん、青木孝明さん)の適材適所ぶりが本当に見事です。各人が持ち味を存分に生かした演奏であっても、あまりにも曲に馴染んでいるので、誰が弾いているのか気にならなくなるほど。ドラムスはBAND EXPOと同じく矢部浩志さんが担当、コーノさんの念願だったと思いますが、優しく歌に寄り添いながらも骨太でロックンソウルなビートはここでもやはり完璧に溶け込んでいます(もしかすると他ではあまり聴けないドラミングかもしれません)。Cheer Up!WEBでのインタビューで、コーノさんが矢部さんにドラムを依頼したら「トッド・ラングレンカーペンターズとピーター・ゴールウェイを村井邦彦で割ったかのような素晴らしい曲ばかりだから楽しんでドラム叩けるよ!」と快諾してくれたというエピソード、これ以上ない最高の讃辞ですよね(私が音楽家なら、こんなこと言われたら、嬉しすぎて音楽辞めちゃうかも!?)。矢部さんが例えで挙げているミュージシャン達のように、コーノさんも時代を超える普遍的なスタンダードナンバーを創作し歌おうとしているシンガーソングライターなのです。と勝手に思い込んでいますが、『黄金の足跡』を聴いて、ますますその思いを強くしました。


陽は沈みまた昇る/TRICKY HUMAN SPECIAL(コーノカオル)

アルバム冒頭からいきなりの涙なくして聴けない胸を打ち続ける名曲「陽は沈みまた昇る」、西村さんの泣きに泣くスライドソロは歴代屈指の名演。福島ピート幹夫さんのムーディー極まりないサックスをフィーチャーしたオトナの世界「孤独な巨人」、とはいえ朝起きたら巨人になっていたという謎の哀愁漂う歌詞がユーモラス。一番のお気に入りかもなジャズるピアノとウネるベースプレイが艶めかしい「蟻とキリギリス」、小見山さんのブルージーなギターも実に渋い。dodo specialのレパートリーであったという不知火庵さん作詞曲で曰く渡辺美里感漂う「Baby Don't Cry」は西村さんの多重ギターが不思議ポップな味付けでクセになる逸品。全体的にエフェクトかけまくりでゴドレイ&クレームみたく実験サウンドの表題曲「黄金の足跡」、夢の中で稲穂の上をゆらゆら飛んでいるかのような浮遊感。一転して、シンプルに青木さんのエレガントなアコースティックギターと歌だけの生々しく柔らかな「オリオン」、二人のハーモニーが滑らかに沁み渡る。まさしくトリッキーな言葉遊びが愉快にファンキーな「30分」、思わず沢田研二井上陽水)「背中まで45分」を思い出したり。キラキラした眩しいくらいにストレートにポップな「虹」、小見山さんの晴れやかなギターソロで心に大きな虹が架かる。ホロ酔い気分の心地良い倦怠サウンドをBGMに、何気ない飲み屋で起こる不気味なヒューマンドラマ「武蔵野心中」。軽やかにこみ上げてくるポップナンバー「Tonight」で、もうひと盛り上がり。最後は、耳元でそっとあなたにだけ教えます「秘密」

黄金の足跡の主は「歌」だった、そんな名盤。じっくりと堪能してもらいたい。


『黄金の足跡』 TRICKY HUMAN SPECIAL(2016年)

01. 陽は沈みまた昇る (feat. 矢部浩志 & 西村哲也)
02. 孤独な巨人 (feat. 福島ピート幹夫, 青木孝明 & 矢部浩志)
03. 蟻とキリギリス (feat. 小見山範久 & 矢部浩志)
04. Baby Don't Cry (feat. 西村哲也 & 矢部浩志)
05. 黄金の足跡 (feat. 矢部浩志 & 西村哲也)
06. オリオン (feat. 青木孝明)
07. 30分 (feat. 小見山範久 & 矢部浩志)
08. 虹 (feat. 矢部浩志 & 小見山範久)
09. 武蔵野心中 (feat. 西村哲也 & 矢部浩志)
10. Tonight (feat. 小見山範久 & 矢部浩志)
11. 秘密 (feat. 矢部浩志 & 小見山範久)

コーノカオル Vocal,Bass,Piano,Synthesizers,A.Guitar

矢部浩志 Drums
青木孝明 Guitar
小見山範久(THE VOUT)Guitar
西村哲也 Guitar
福島ピート幹夫(KILLING FLOOR/MEALS)Sax

Drums Recording 平野栄二(Studio Happiness)
Mix&Mastering 中村宗一郎(PEACE MUSIC)

Illustration 奥田一生

BAND EXPO@梅田ムジカジャポニカ 2016.10.29

今年一番待ち望んでいたと言ってもいいBAND EXPOの1stアルバム発売記念ライヴ大阪編、観てきました。レコードのあまりの傑作ぶりにこれ以上ないほど期待しましたが、それを軽く上回る最初から最後まで盛り上がり続けた素晴らしいライヴでした。ひと言、感無量です。

(恒例の)心配していたお客さんの入りも想像以上にたくさんで大盛況、きっと主催者Tさんの活発な宣伝活動が実ったのでしょう。先日、難波ベアーズでのTRICKY HUMAN SPECIAL(コーノカオルさん)のライヴで観に来られてたTさんとお話ししたのですが、「TさんってBAND EXPOのライヴ観たことあるんでしたっけ?」「いや、観たことないよ」「観てなくて呼ぶのってある意味スゴイですね」「私が観たいから呼ぶねん」というシンプルながら強い想い。翌日が大阪マラソンで宿がなかなか取れないという条件でも、遠方から来られてる方も多数おられたり、開演前からワクワク感と熱気とカレーの香り(!)が充満しておりました。そうそう、会場のムジカジャポニカがまたEXPO感あるムードで、太陽の塔の内部にいるかのような鮮やかな色味。立て掛けられた青木孝明さんのラメラメのエレキギター(ダンエレクトロ)もキラキラ光り輝いています。このスペーシーでエキゾな空間がBAND EXPOの音楽ともとても似合っていましたね。

BAND EXPO

BAND EXPO

今回のレコ発ライヴは、第一部がメンバーそれぞれのソロ曲をBAND EXPOで演奏し、第二部はアルバム『BAND EXPO』収録曲(「Showtime」以外の全曲)を披露するという構成。というわけで、第一部のソロコーナー。冒頭は『BAND EXPO』にも収録されている青木さんのインストナンバー「Yellowstone」で肩慣らし、と言っても、既にバンドの強力なビートとグルーヴがビンビン。ワイルドと洗練が混じったような音に、パブロックや!と心の中で叫んだ。まずは青木さんソロ曲から始まり「ドライヴ」「Cold Morning Girl」「君がここにいる」。のっけから出し惜しみなしの超名曲で代表曲「ドライヴ」でじわりとテンションが上がり、続く最強のパワーポップナンバー「Cold Morning Girl」(死ぬほど好きな曲)であっという間に沸点へ。カワイイお嬢ちゃん(友だちの娘さん)も手を叩いて踊っている、真にカッコイイ曲を目の前にすれば子どもも大人も関係なし。この時点でチケット代元取れた、というか、ここでバンドのスイッチが完璧に入ったような気がする。それにしても青木さんの永遠のロック少年ぶりたるや!あんなに嬉しそうに楽しそうに喜び全開で歌って演奏する人は他に知らない。ロック最高!バンド最高!観てる方も清々しい気持ちになる。次はコーノさん、TRICKY HUMAN SPECIALの新しい名盤『黄金の足跡』から「虹」「孤独な巨人」「陽は沈みまた昇る」を。一転して、ムーディーな世界へようこそ。滑らかにフレットレスベースを弾きながら歌うのがまた、艶っぽい。鍵盤で歌う「陽は沈みまた昇る」でのBAND EXPOのアーシーで滋味深い演奏はまるでThe Bandのよう、コーノさんがリチャード・マニュエルに見えた。静かに沁み入り、涙ホロリ。青木さん、コーノさんと来れば、西村哲也さん。なのだけど、ここでなんとサポートドラマー矢部浩志さんのソロMUSEMENTコーナーも!「ストーリーズ」をBAND EXPOの演奏でボーカルは西村さん(オリジナル歌唱は武田カオリ)、超レアな光景。レコードでは打ち込みのドラムを矢部さんが生ドラムで再現、曰く「YouTubeの”叩いてみました”的な」(笑)。これが意外にハマっていて、特に西村さんと青木さん(全力)がユニゾンで歌うところにグッときた。演奏後、「燃え尽きた...って、もう燃え尽きてどうすんねん!」と一人ボケツッコミ?をしていた西村さんは引き続き「Golden Bird」「Good Bye」を(まさか「Golden Bird」が聴けるとは思いも寄らなかった、アラブな旋律がサイケなロックナンバー)。燃え尽きるどころか、ここでは怒涛の西村哲也ロックンロールショー!待ってましたの暴れん坊ぶり。パンクなロイ・ブキャナン、テレキャスターが火を噴くぜ!今回は珍しく西村さんがステージの左手に位置していて、楽器の置き場所の関係なのだろうけど、密かに西村さんの暴れるスペースを確保するためのポジションだったりして(笑)。とにかくフロア大沸騰、熱くなりながら呆気にとられたような不思議興奮で第一部終了。

しばしの休憩の後、第二部は『BAND EXPO』LIVE。ブリブリ鳴り響くベースでファンキーに幕開け、「何処へ(History)」だ。日ハム大谷もビックリの初球から160km/h級の剛速球だ。BAND EXPO宇宙の旅「Space Mountain Top」は、コーノさんがこのツアーの為に買ったというキーボードがキラめいている。ここで、BAND EXPOの楽器編成について説明すると、青木E.G+西村E.G+コーノE.B+矢部Drsと青木E.B+西村E.G+コーノKey+矢部Drsとの2パターンある。青木さんとコーノさんが曲によって楽器を持ち替えるわけだが、レコーディングでもライヴで演奏することを想定して編成を変えているそうだ。歌詞カードには曲ごとの詳細なクレジットは無いので、「何処へ(History)」でのあのブリブリのベースは青木さんだったのか!と判明したり、そんな楽しみ方も出来る。青木さんのベースプレイはその背格好からもニック・ロウを思わせる粋なロックンロールで、コーノさんは黒っぽく跳ねてウネるようなグルーヴという印象。その二人のベーシストの異なるプレイにバッチリ息を合わせる矢部さんのドラミングはやはり神だった。タメの効いたスネアとハイハットの絶妙なコンビネーション、歌心たっぷりに凄まじいビート。BAND EXPOのメロディアスなポップロックだと水を得た魚、そりゃあもう無敵だ。そんな矢部さん、第一部のMUSEMENTの時に「来月出る新しいアルバム(『Musement Fair』)も、EXPO世代の音楽だと思ってます。是非『BAND EXPO』と併せて聴いてください」と仰っていたが、大阪で聴く「太陽の塔」はそれは格別だった。爽やかで朗らかな歌なのにジーンときて仕方がなかった。コーノさんはこのライヴ前に初めて万博公園太陽の塔に会いに行ったそうで「これでようやくBAND EXPOの正式メンバーになりました」、西村「大阪万博では2回迷子になりましたから。そうか!迷ったときは太陽の塔に集合するように(父と)決めていたらいいのか...って今頃思いついてどうすんねん!」青木「歌詞に出てくる迷子は完全に西村さんを意識して書きました」という微笑ましいエピソードも。微笑ましい、と言えば、終わると見せかけて終わらない「The End of The World」(世界の終わり)が完全に終わった後の静けさの中、カワイイお嬢ちゃんが「終わりー?」と聞いた名シーンが。青木「もうちょっとで終わるからね。あ、この曲はもう終わりだよ」和んだ。三人が歌い回すアルバム随一の感動的な名曲「Memories」では、イントロからもう泣く気満々だったけど、終盤で唐突に「Everybody singing!一緒に歌おうぜ~」と青木さんがハンドクラッピンしながら煽り始め、会場中みんなでラララ~♪大合唱。なんだか無性に幸せな気分だった。本編ラストは、全速力で疾走する「EXPOS(BAND EXPOのテーマ)」。私は知っている、この曲の最後に西村哲也ロックンロールショー!がまたやって来ることを(笑)。キタキタキターッ!もう思い残すことなく暴れてください。あれやこれや説明つかない狂乱の果てに、歯弾き、出ました。コーノさんも青木さんもニヤけっぱなしで、私もニヤけっぱなし。これで明日からも何とか生きていけます。


EXPOS/BAND EXPO

アンコールは全員バンドエキスポTシャツに着替えて登場。リラックスした「明日」で三人の素敵なハーモニーにうっとりした後、最後の最後は西村さんのハードでお茶目なロックンロール「Second Shock Blues」で豪快に。青木「アルバムはとにかくロックンロールで締めたかった。「Yesterday」の後の「Dizzy Miss Lizzy」みたいに」流石である。ただただ素晴らしい楽曲を素晴らしい演奏で聴かせてくれる、それだけでもそれこそが最強!ということを実感したBAND EXPOのライヴだった。コーノさんの感謝のひと言「やっぱり関西の雰囲気はいいですね、皆さんがこちらに笑顔を見せてくれるから。皆さんにお会いできて本当に良かったです」は泣けた。こちらこそ笑顔にさせてくれて、ありがとう。


BAND EXPO 1st アルバム
「BAND EXPO」発売記念ライブ
10/29(土)@大阪 梅田ムジカジャポニカ
出演:BAND EXPO(西村哲也/青木孝明/コーノカオルw/矢部浩志)
   西村哲也青木孝明、TRICKY HUMAN SPECIAL(コーノカオル)
開場18:00・開演19:00

-1st Stage-
01. Yellowstone
02. ドライヴ 【青木孝明】
03. Cold Morning Girl 【青木孝明】
04. 君がここにいる 【青木孝明】
05. 虹 【TRICKY HUMAN SPECIAL】
06. 孤独な巨人 【TRICKY HUMAN SPECIAL】
07. 陽は沈みまた昇る 【TRICKY HUMAN SPECIAL】
08. ストーリーズ 【MUSEMENT
09. Golden Bird 【西村哲也
10. Good Bye 【西村哲也

-2nd Stage-
01. 何処へ(History)
02. Space Mountain Top
03. 太陽の塔
04. The End of The World
05. 渇き
06. Switch
07. Memories
08. EXPOS(BAND EXPOのテーマ)

en1. 明日
en2. Second Shock Blues

BAND EXPO...
青木孝明 Vocal, Electric Guitar(Danelectro), Fender Fretless Bass
西村哲也 Vocal, Electric Guitar(Fender Telecaster)
コーノカオル Vocal, Fender Fretless Bass, Keyboard
矢部浩志 Drums

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↑BAND EXPO描いてみました的な、Live BAND EXPO Live的な。矢部さん、こんな感じでごめんなさい。イラストと言えば、『BAND EXPO』の素敵なジャケット絵を描かれている眼福ユウコさんも観に来られていて、そのジャケットの原画とラフスケッチを見せて頂きました。美しい、感動。もうその絵を眺めるだけで音が聞えてきます。

『BAND EXPO』 BAND EXPO 【後半】

というわけで、後半戦です。

もう聴かれましたでしょうかね?『BAND EXPO』。聴いている人はすっかりハマっちゃってるんじゃないですか?曲間がほとんど無く、矢継ぎ早に名曲が繰り出されるので、停止ボタンを押す隙がないですね。怖いですね(笑)。レコーディングとしてはスタジオハピネスでみんなでベーシックなリズムを録音して、上物は各自(豊富なロック体験から得た)アイデアを出し合って演奏して重ねていってという形でしょうか?それらの音を大なり><小なり『PLUG AWAY+』での完全無欠なミックスも記憶に新しい鳥羽修さんがまたしても絶妙のバランスでまとめ上げ、言うまでもなく最高のバンドサウンドに仕上がってます。バンドの溢れんばかりのダイナミズムを余すことなくパッケージ、思いのほかキーボードのサウンドが印象的なのですが、ここぞという時の西村さんの熱血ギターソロではグググッと音量があがってニヤニヤが止まりません。マスタリングはあのゆらゆら帝国で有名(常套句!)なメジャーインディーの音職人・中村宗一郎さんです。ジャケットのイカしたイラストは眼福ユウコさんの手によるもの、淡くカラフルな色彩はアルバムのカラーと鮮やかに一致。もう何から何まで今年2016年を代表する名盤だと思います。では、全曲感想行ってみよう!

BAND EXPO

BAND EXPO

①「Showtime」
作曲:青木孝明
わずか48秒の小粋でオールドタイミーなジャズるインスト曲で、アルバムの幕開け。これぞオトナの余裕。さぁ、素敵なROCK SHOWの始まりだよ!

②「EXPOS(BAND EXPOのテーマ)」
作詞曲:コーノカオル
歌唱:青木孝明
間髪入れずにブゥーンとベースの一吠えで、一気にテンションが上がる!BAND EXPOのテーマソングだ。それにふさわしくバンドのエクスプロージョンするグルーヴと疾走感、青木さんのバンドで歌う喜びに溢れてる溌剌としたボーカル、西村さんの発狂する金切り声のようなギターソロ、何もかもが圧巻。ロックンロール!いきなりハイライトが来ちゃってこの先大丈夫か?大丈夫なんだな、これが。この気合いとテンションは形を変えながらアルバム最後まで続いていく。恐ろしや。

③「太陽の塔
作詞:コーノカオル・青木孝明/作曲:コーノカオル
歌唱:西村哲也
EXPOと言えば、やはり太陽の塔だろう。太陽の塔を真下から見上げた時のあの眩しさのようなキラキラしたキーボードのリズムから始まる、優しく柔らかなポップナンバー。(メンバーで最も数多くEXPO'70を体験した)西村さんのボーカルが、もう泣きたくなるほど晴れ晴れしている。聴くたびにウズウズして、今すぐ太陽の塔に会いに走り出したくて仕方がない。私自身これまで何度か太陽の塔に会ったが、いつも感じる何とも言えぬ感慨を見事に歌にしてくれている。”全然わからない 考えてること だけど凄くよくわかる”ホントそうなのだ。その正体不明の訳の分からなさは終盤のプログレな怪しい音像で表現されている、それがまた愛情の表れ。今度、太陽の塔に会いに行く際は、大阪モノレールに乗った辺りからこの曲をひたすらリピートだな。

④「Switch」
作詞曲:青木孝明
歌唱:青木孝明
アルバムは更にどんどんギアを上げていく。この曲はYouTubeのライヴ映像で何度も観て痺れていたが、レコードで聴いてもやはり痺れる。青木さんの鋭く刻まれるリズムギターと西村さんのトリッキーでサイケ色を帯びたリードギターとの絡みがめちゃくちゃカッコイイ!矢部さん特有の後ろ重心のスネアのビートにもハートをビシバシ撃ち抜かれ、ハネてウネるコーノさんのベースはファンキーで...とどのつまり、これもまたロックンロール!である。最高、のひと言。

⑤「Space Mountain Top」
作詞曲:コーノカオル
歌唱:コーノカオル
そして、スイッチはONされ、スペースシャトルが打ち上がった。かのように壮大なスペーシー極まりないシンセサイザーの響きで、意識は一気に宇宙空間へ放り投げられる。それはトッド・ラングレンユートピアを彷彿とさせるSFシンフォニー、その奥には冨田勲への憧れも見え隠れする。このアルバムを聴く前は、この三人だからポール・マッカートニー的な曲が並ぶだろうと想像していたら、蓋を開ければトッド・ラングレン色が強かった。ノリはパワーポップなロックンロールでも、メロディーはメロウで洗練されているのが嬉しい。

⑥「渇き」
作詞:青木孝明/作曲:西村哲也
歌唱:西村哲也
そうやって宇宙に舞い上がったかと思えば、次の瞬間はもう地上に降りている。実に西村さんらしいアーシーで陰りのあるじっとりとしたロックナンバー。これも事前にYouTubeでライヴ映像を観ていたが、アルバムの統一感を意識しているのか、それよりもテンポがやや軽快なように感じる。青木さんの書いた歌詞がまたとても西村ワールドなのが面白い化学反応だ。後ろで幽玄に鳴り響くペダルスティールは、まどろんでいるとあの世に連れてかれるようなヤバさがある。

⑦「Memories」
作詞曲:コーノカオル
歌唱:コーノカオル・青木孝明・西村哲也
アルバムのMVにもなっているコーノさん渾身のザ・名曲である。ウエストコーストのハイウェイを爽やかな風を切ってドライヴしているかのようなバンドサウンドに、どこを切っても美しく切ないメロディーが気持ち良く乗る。何と言っても、三人の心のこもったボーカル回しにグッときてウルッとくる。そして、私は4分48秒辺りの矢部さんのフィルインにトドメを刺される。嗚呼、バンドってイイですね。前半でも言ったように、この歌を聴くと楽しいことも苦いこともいろんな記憶が呼び起こされて堪らない。これほどの名曲は普通ならアルバムのラストに配置されそうなものだが、これで終わらず、ここからまだもうひと盛り上がりするのだから...


Memories/BAND EXPO

⑧「何処へ(History)」
作詞曲:青木孝明
歌唱:青木孝明
余韻を切り裂くように聞こえてくるのは、ブリブリのベースとギターのユニゾンでのゾクゾクするようなイントロ(青木さんのいかりや長さんよろしく「後半行ってみよう!」という掛け声が聞こえてくるようだ)。そう、しみじみしている場合ではないのである。これは紛うことなきロックアルバムなのだ。青木さん真骨頂の颯爽と駆け抜けていくパワーポップチューン、この瑞々しさたるや!青木さんの全身全霊全力の歌いっぷりにスカーッとする。そんな青木さんの勢いに乗せられたノリノリなバンド演奏も最強だし、間奏と最後に飛び出るユニゾンギターソロにはもう降参!私の好きなロックの魅力が存分に詰まってる、私的ベストトラック。

⑨「The End of The World」
作詞曲:コーノカオル
歌唱:青木孝明・コーノカオル
コーノカオル節全開のトロけるメロウな逸品、BAND EXPO流AORか。カーネーション直枝政広さんの推薦コメントに初期スティーリー・ダンとあったが、この曲を指しているのだろう。二人のボーカルの滑らかな受け渡しやハーモニー、西村さん必殺のオブリがともかく艶っぽい。このままムーディーにスムースには終わらず、最後に突如として曲調が変わり、サーカスみたいなドンチャン騒ぎになるのが、なぜだか世界の終わり感を醸し出していて何とも不思議だ。

⑩「明日」
作詞曲:青木孝明
歌唱:青木孝明
世界は終わっても明日はやって来る。2分41秒のささやかな陽だまりカントリーポップ。ロックアルバムにこういう曲を入れ込んでくるのは、流石のキャリアが為せる技だろうか。もちろん、西村さんのペダルスティールが大活躍である(ここでようやくカントリーの楽器らしい音色)。最後は三人の美しいコーラスハーモニーで締める、素晴らしく粋な演出だ。私的にはここでアルバム本編終了、次の曲からアンコール突入という構成で聴いている。

⑪「Yellowstone」
作曲:青木孝明
陰鬱なムードながら熱く燃え上がるインスト曲。青木さんのソロ作で架空の映画のサウンドトラック盤『Experience America! Soundtrack』に収録されていた曲のBAND EXPO版。強力に伸びるスライドギターに爆裂疾走するドラム、ロックの極みのようなバンドサウンド。インスト曲だからと言って決して送りバントではない、会心のフルスイング。歌モノと同じくらいの充実度で迫ってくる。

⑫「Second Shock Blues」
作詞曲:西村哲也
歌唱:西村哲也
ラストナンバーはエドガーウインターグループ(恐怖のショック療法!)を思わせるようなハードブルーズグラムロックで豪快に。これは西村さんソロ作『YOUNG RIVER』収録曲のリメイクだが、西村さんのボーカルがこれまでになくハッチャけている(冒頭のカウントからキまってる)。ズッコケギャング団の珍道中みたいな風情、カッコイイんだがどこか情けないのが愛らしい。最後の最後までこれはロックアルバムなんだぜという気概とバンド愛に満ち満ちた何て幸せなエンディングなのだろう!BAND EXPOの1stアルバム、ロックの国からこんにちは。

そして、また最初に戻り、延々リピートが始まるのである...


『BAND EXPO』BAND EXPO(2016年)

01. Showtime
02. EXPOS(BAND EXPOのテーマ)
03. 太陽の塔
04. Switch
05. Space Mountain Top
06. 渇き
07. Memories
08. 何処へ(History)
09. The End Of The World
10. 明日
11. Yellowstone
12. Second Shock Blues

Mixed by 鳥羽修 at Smalltown Studio
Mastared by 中村宗一郎 at Peace Music

Illustration by 眼福ユウコ

BAND EXPO are...
西村哲也:Vocal,Chorus,Electric & Acoustic Guitar,Pedal Steel,
     Piano,Electric Piano,Organ,Synthesizer,Blues Harp & Mandolin
青木孝明:Vocal,Chorus,Electric & Acoustic Guitar,Bass Guitar,Piano & Organ
コーノカオル:Vocal,Chorus,Bass Guitar,Piano,Organ & Synthesizer
矢部浩志:Drums

『BAND EXPO』 BAND EXPO【前半】

さて、大変お待たせしました!BAND EXPOの1stアルバム『BAND EXPO』が届きました!心の奥底から待ち望んでいたので発売日までもかなり長かったですが、某ユニオンの特典のことで発売日に間に合わず、そこから発送されるまでの2日間くらいはヤキモキして猛烈に長く感じました。なので、その分、というか何というか、現物を手に取って眼福ユウコさんが描かれたイカしたジャケットを眺め初めてその音に触れた時の感動と興奮が20%増量したような、そんな気がします。特典のトートバッグもかなり素敵な出来だったので、結果オーライ!と言うことにしておきましょう。届いてからは、もう狂ったように何度も聴いています。

BAND EXPO

BAND EXPO

これまで散々語ってきたが、BAND EXPOとは青木孝明、西村哲也、コーノカオルの三人に矢部浩志(もはやサポートではない)という、私にとっては大好きなSSWで演奏家しかいないウルトラスーパーバンドなので、わかっちゃいるけど、いや、わかっちゃいる以上に素晴らしい傑作ポップロックアルバムだったものだから、涙の虹が架かるほど嬉しい。嬉しすぎる。BAND EXPOを日本語に訳せば、バンド万国博覧会。名前の通り、東西の偉大な古き良きロックバンド達から吸収した美味しいエッセンスを散りばめ、メンバーそれぞれの研ぎ澄まされた職人的ポップセンスで料理し、個性と個性がぶつかり合い溶け合ったエネルギッシュなハーモニーが奏でられる。それは流石の鉄壁なバンドアンサンブルなのだが、所々で無邪気にヤンチャに音に戯れる笑い顔が浮かぶ。何と言っても、聴き心地がフレッシュ!なのが最高である。各々キャリア20年を超えていようが新人バンド、ここにもロックバンドの1stアルバムの魔法が炸裂しているようだ。そして、このアルバムに収録されているインストナンバーを含め12曲の全てが全て名曲オンパレードで、メロディアス極まりない。特に、メンバー最年少コーノさんの目を見張る大活躍ぶり(同時発売のソロアルバム『黄金の足跡』も名曲だらけ!)は、きっと他の先輩メンバーの作曲魂に火をつけたに違いない。そんな相乗効果で、おそらく50年前の人に聴かせても、50年後の人に聴かせても、イイ曲だね!と言わせる力のある魅力的で普遍的なメロディーが詰まっている。なので、これからも末永く付き合う作品になるだろう、これからもよろしく!

アルバム全編に漂うサウンドは、トッド・ラングレンユートピアにも通じる、レトロフューチャーなスペーシーな響き。改めて、バンド名はBAND EXPOであることからも匂うように、そのサウンドの響きは青木さんを筆頭に1970年の日本万国博覧会(EXPO'70)に想いを馳せる人たちが集まったバンドであること(コーノさんは当時1歳ではあるが)の表れなのだろう。私自身は79年生まれ、歴史として記録映像や写真などで万博のことを何となく知ったような世代なので、特に縁はない...と思いきや。私は山と田んぼに囲まれた兵庫の田舎で生まれ育ったのだけど、家族で近所のとあるラーメン屋によく行っていた。その店の造りは全面ガラス張りの不思議なエキゾ感のある変わった形状のハウスで、妙に印象的だった。それで、割と最近、万博について興味が湧いてきてネットで調べていると、なんとその店が万博のウルグアイ館だったことが判明した。その隣りにあった喫茶店はペルー館で。それを知ったからには、帰省した時にもう一度ちゃんと見ておきたいと思うも、どうやら取り壊されてしまったようだ。残念無念ではあるが、万博との薄い縁があったのはちょっと嬉しい。なので、超個人的には、このキラキラしたサウンドスケープの先には、あのラーメン屋のある風景と濃い目の味噌ラーメン&味噌だれの餃子の味に辿り着くのである(なんだそれ)。それはともかく、EXPO'70を実体験した、カラフルでやけに眩しい近未来への夢と希望の光にワクワクしたであろう少年たちの心象風景が、BAND EXPOのポップでロックでドリーミーなサウンドの何よりも大きなルーツなのではないかと想像する。と楽しい。聴き手にとっては、それがEXPO'70かどうかに関わらず、純真無垢な子どもの頃の何かにウキウキしたりトキめいた記憶(Memories)にコミットするような音楽でありサウンドなのではないだろうか。決して渋くはない、晴れ晴れとした夢のあるポップソングばかりである。


Memories/BAND EXPO

とにかく2016年に新しいバンドの新しい名盤が生まれた!喜び、興奮せざるをえないのです。是非ともポップ&ロック愛好家の皆様にも味わっていただきたいです、洋楽派も邦楽派も。って、もういくらだって語れそうでヤバイので、ここで一旦止めます。次回は、全曲感想いきますよ。


『BAND EXPO』BAND EXPO(2016年)

01. Showtime
02. EXPOS(BAND EXPOのテーマ)
03. 太陽の塔
04. Switch
05. Space Mountain Top
06. 渇き
07. Memories
08. 何処へ(History)
09. The End Of The World
10. 明日
11. Yellowstone
12. Second Shock Blues

Mixed by 鳥羽修 at Smalltown Studio
Mastared by 中村宗一郎 at Peace Music

Illustration by 眼福ユウコ

BAND EXPO are...
西村哲也:Vocal,Chorus,Electric & Acoustic Guitar,Pedal Steel,
     Piano,Electric Piano,Organ,Synthesizer,Blues Harp & Mandolin
青木孝明:Vocal,Chorus,Electric & Acoustic Guitar,Bass Guitar,Piano & Organ
コーノカオル:Vocal,Chorus,Bass Guitar,Piano,Organ & Synthesizer
矢部浩志:Drums