レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。'79年生まれ。

【私の好きな歌003】 「明日はないのさ」ラリーパパ&カーネギーママ

”浪速のザ・バンド”と呼ばれた愛すべき若きおっさんバンド(だった)ラリーパパ&カーネギーママが二度目の復活をしている。嬉しい限りだ。何を隠そう(隠してもないが)田舎者の私はビビりすぎて、人生ライヴハウスデビューは23歳の時と遅咲きで、2002年9月23日京都の老舗・磔磔でのラリーパパ&カーネギーママだった。BGMで大好きなJames Taylor「Nobody But You」が流れて落ち着いた、はっぴいえんど「抱きしめたい」を無邪気にカヴァーしていた、どうやらあがた森魚さんが観に来られていたらしい、そんなことを思い出す。心配していたカツアゲは、されなかった(されるわけない)。その後、ライヴハウスで何度もラリーパパのライヴは観て、夢中になっていたが、2006年に突然(でもないか...)解散を発表し、なんて勝手気ままな!と私はショックだった(内心、怒ってもいた)。

「明日はないのさ」は2010年の一度目の復活時にレコーディングされた当時の新曲(『Good Times Are Comin' Again!!』収録)。ブラスの風が心地良いええ感じに肩の力の抜けた小粋なポップナンバーだ。70年代の青春ドラマのテーマソングに似合いそうな雰囲気で、平成の「男達のメロディー」(SHOGUN)みたいな気分で楽しんでいる。なので、本来は世相を憂うメッセージソングなのだろうけど、私は完全に青春に置き換えている。明日はないのさ、青春どんづまり。私にとってはラリーパパは青春のバンドだったんですよ。


明日はないのさ.m4v

「明日はないのさ」ラリーパパ&カーネギーママ(2010年)
作詞:チョウ・ヒョンレ/辻凡人 作曲:辻凡人

チョウ・ヒョンレ:Vocal,E.Guitar
スチョリ:Piano
キム・ガンホ:E.Guitar
水田十夢:Bass
辻凡人:Drums,Programming