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レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。

BAND EXPOな人たち① 河野薫さん

BAND EXPOという私にとっての夢のスーパーバンドがついに9/28に1stアルバムを発売する、という嬉しすぎるニュースが届きました!まだ聴いていないにも関わらず、今年のベストアルバムではないかという勢いです。青木孝明、西村哲也、河野薫、という知る人ぞ知る国内屈指のメロディーメイカー揃い踏み、もちろんそれぞれ優れたシンガーであり演奏家でもあるわけで、言うなれば表情の違うポール・マッカートニーが三人もいるかのようなロックバンドです。そんな三人が互いに刺激しあい創られたアルバムでしょうから、素晴しい傑作に仕上がっているのは間違いないですし、きっと1stアルバムらしい魔法がかったフレッシュさに満ちているはずです。あとは予想・想像をどれだけ超えてくれるか?楽しみで仕方ありません。なんかもうやたら気分が盛り上がってきたので、ここからはそのBAND EXPOのメンバーを私なりに紹介していきたいと思います。まずは最年少(!)の河野薫さんから。

BAND EXPO(仮タイトル)

BAND EXPO(仮タイトル)

河野薫(コウノカオル、コーノカオル)さんと言えば、セロファンのメンバーとして最も知られていると思います。関西出身のバンドで90年代から活動していたオルタナギターポップバンド、メジャーデビューも果たして、ヤング・カーネーションとかポスト・スピッツなんて言われてましたっけ。ちょうどメジャーデビューした頃、ラジオで聴いた「Maybe Tomorrow」という曲でセロファンの音楽を知りました(存在自体はもう少し前から知っていましたが)。彼らのCDを買ったのは、私が大学生の頃、2000年発表の『WANDERING MAN』を京都三条の十字屋にて。まるで古今東西のポップス万華鏡のような作品で、今聴いてもワクワクする名盤です。前年に発表されたカーネーション『Parakeet & Ghost』よりも愛聴していましたね。その『WANDERING MAN』の中で、「恋はグルグル」というまさしくグルグルしたヘンテコな曲を最初に気に入ったのですが、それが河野さん作曲ナンバーでした。確か、NHK-FMミュージックスクエア(か別の特番)で、音楽評論家が次にブレイクしてほしいバンドを紹介するコーナーがあって、萩原健太さんがセロファン推しでその曲をかけていたと記憶しています。セロファンでは河野さんの曲はそれほど多くは無いのですが、彼の得意とするロマンチックでメロウなナンバーがアルバムの良いアクセントになっています。2001年の『HALF LIFE』に収録されている「クランベリー」なんて、Pilot「Girl Next Door」を思わせるリズムの小粋なポップナンバーで、ファンの間でも人気のある曲ではないでしょうか?そんな名曲は、BAND EXPOでも西村哲也さんボーカルで度々演奏されているようです(観たい!)。しかし、セロファンはいいバンドです。前にムジカジャポニカでジャック達のライヴが終わった後、ぱぱぼっくすのたるたにさんがかけていたセロファンの曲を聴きながら(たるたにさんはセロファン最初期のライヴから観ていたそう)、一色進さんが「セロファンはカッコイイよ」と仰っていました。今でもよく聴きますし、ずっと活動再開を願っているバンドの一つです。

HALF LIFE

HALF LIFE

結局、セロファンはレコードは聴いていても、ライヴは観たことないまま活動休止してしまいました。それで、私が初めてライヴで動いている河野薫さんを目撃したのは、タマコウォルズというバンドでした。2008年の5月ですかね、拾得で西村哲也さんとの対バンでタマコウォルズを観ました。河野さんに、西池崇さん、鳥羽修さん、中原由貴さん、佐藤友亮さん(sugarbeans)、高橋結子さん、という猛者揃いの最狂のライヴバンドでした。竜巻を真正面から身体に浴びているかのようなグルーヴの嵐がもうとにかく凄まじかったです。その彼らの豪快なステージで私が密かに目を奪われていたのは、河野さんのクールに熱いベースプレイでした。グルーヴをグイグイと推進させながらも、各人の派手なプレイと音を渋く一つに束ねているように感じたのです。ベーシスト河野薫を強力に印象付けられたライヴなのでした。とか思っているうちに、このバンドもアルバムは一枚残してくれましたが、いつの間にか活動休止してしまいました。うーん、惜しい...


2008/5/18 「シナンノワザ」タマコウォルズ@京都拾得

さて、現在の河野薫さんはTRICKY HUMAN SPECIALという名義でソロ活動もしておられます。2014年発表の『孤独の巨人』は隠れたシンガーソングライター名作、ピアノを中心としたどことなくスペーシーな味付けで、胸をじわりと打つメロウな佳曲揃いです。ギターで青木孝明さんも参加されていますよ。そして、それ以来のTRICKY HUMAN SPECIALの新アルバム『黄金の足跡』がBAND EXPOと同時発売されるそうです。参加メンバーも主にBAND EXPOなので、ここはひとつ2枚買いで行っておきましょう!


陽は沈みまた昇る

黄金の足跡

黄金の足跡

あ、そうだ!河野薫さんは最近取り上げたdodo specialのメンバーでもありまして、『ドードーよ永遠に!』収録の「月待人」はしっとりした色気のある河野さんらしい逸品ですので、是非チェックしてみて下さいね。では最後に、BAND EXPOでの河野さん作詞作曲ナンバーのライヴVerをご覧頂きましょう。エンディングで意外な展開を見せます、ワンダフル!


The End of Century - BAND EXPO

ミュージックビデオが公開されました!3人のボーカル回しが泣ける感動の名曲「Memories」です。何と言っても、この普遍的な愛に満ちた歌をバンド最年少のコーノさんが書いているというのが素敵じゃないか。


Memories/BAND EXPO