レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。

アナログばか三代(湯浅学+いしいしんじ+いしいひとひ)@京都レコード祭り 2015.5.16-17

今年も行ってまいりました京都レコード祭り。地下鉄京都市役所前駅の改札を出て10秒の広場に無数の人だかり、所狭しとレコードを抜いたり引っ込めたり、ものすごい熱気です。常日頃から神戸のレコ屋通いしてる私ですが、あそこに入っていくにはかなりの気合いが要ります(笑)。実際、あのレコードスペースには計10分くらいの滞在が限界で、とりあえずパッと目についたのを3枚抜いてそそくさと脱出...わしゃ根性なし。JEFF RECORDSさんの妄想レコード帯(ニヤッと笑える&クオリティー高し)を見て一息つく。この盛り上がりは終始途切れることなく、最近どうやらアナログレコードの波が来てるって話を聞きますけど、こういうのを見ると確かにそうなのかもしれないなぁと実感したり(普段は大して感じない)。

私の一番の目当ては、隣りのイベントスペースで行われた湯浅学さん(一代目)、いしいしんじさん(二代目)、いしいひとひくん(三代目)による愉快なレコード鑑賞会「アナログばか三代」です。昨年の京都レコード祭りで初参加して、憧れの湯浅さんに会えるというワクワクで行ったのですが、湯浅さん以上に当時3才のひとひくんによる渋い選曲とあまりのかわいさにすっかりヤられちゃったので、今年は4才のひとひくんに会えるワクワクで行ってきました。

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そんなわけで1年ぶりに会ったひとひくん、相変わらず超かわいくて元気元気、ミニカー持って走り回っています。時間になればひとひくんの「はじまるよ!」の一声でスタート。両日とも前半戦はひとひくんのDJを中心に、集中力が切れるまで(笑)。いきなりスペンサー・デイヴィス・グループ「Keep On Running」「Gimme Some Lovin'」7インチシングルでスピーカーの目の前にいた私は凄まじい音圧で吹き飛ばされそうになりました。昨年もかけていたし、ひとひくんはスティーヴ・ウィンウッドが大好きみたいです。あと、車や馬や人が走ってる歌ですね(笑)。くるりハイロウズパフィーなど今っぽいのもかけてたのが成長の証し(なのか?)ですが、しんじお父さん曰く「ひとひが選曲すると急に昭和になりますね」とはけだし名言。二日目にひとひくんと同い年くらいの男の児が最前列に座っていて、とにかくノリが良くて音楽に合わせて踊る踊る。嬉しくなったひとひくんは明らかにその児を踊らせるための選曲をしていて、その児の後ろにいたオッサンの私もノリノリ。ホントに子どもは音やリズムに正直で、なんだか羨ましく思ったり。しばらくするとその児はお父さんに連れられて帰ってしまい、ひとひくん力尽きたのかお昼寝タイムに突入。ある意味、最大のハイライトでした(爆)。

そして、もうひとつの目玉は、SP盤鑑賞です。通常は蓄音機で聴くものですが、今回はレコードと同じく電気化してスピーカーからデカイ音で鳴らします。シングル盤は33回転、LP盤は45回転、SP盤は78回転、論理的には回転数の一番多いSP盤は音が一番良いのだそう。とは言え、とにかく古いものという印象でホンマかいな?と懐疑的でしたが、実際に聴いてみて、心底驚きました。なんという臨場感!すぐ目の前で演奏しているかのよう。湯浅さんが「演奏者の顔まではっきり見える」と仰ってましたが、まさしくそう。ロックンロール系ではスピーカーに触ったら感電するんじゃないかというくらいのド迫力、ジェリー・リー・ルイス「火の玉ロック」なんてまさしく火の玉が飛んで行くのが見えましたよ。でも、音自体は7インチシングル盤のようなぐしゃっとしたガレージ的ではなく、しっかり粒子まで美しく鳴っているんだなぁ。エラ・フィッツジェラルドの本気の歌唱を聴いた後、湯浅さん「うっとりするしかないよね」。意外にビートルズはグッとはこなかったかも(私は)。最後の最後にかけたのは、いしいしんじさん所有のスアトリスという謎のラテン系レーベルから出ているSP盤で、モンチート・モッタ「悪魔と俺」。この曲は以前のアナログばかでもかけたそうで、その時はあまりに感動した湯浅さんがもう一回聴かせてと二回続けて聴いたという逸品。ここは地下街だけど、朗々とした歌声が陽気な青空に溶けていきました。

選曲は以下の通り。メモとか取っておらず、記憶を絞り出していろいろ参考にしたりして列挙してます。なので曲名失念いろいろ間違えや抜けもあると思いますがご容赦を。いやはや、レコードって最高ですね。

■ 5/16 13:00-16:00
【いしいひとひ】スペンサー・デイヴィス・グループ「Keep On Running」「Gimme Some Lovin'」、「東京五輪音頭」、吉幾三「おら東京さ行くだ!」、ソルティー・シュガー「走れコウタロー」、くるり「ロックンロール・ハネムーン」(内袋にひとひくんが載っている?)、ハイロウズ「ハスキー」、爆風スランプ「ランナー」、エディット・ピアフ「ミロール」、ミリー・スモール「マイ・ボーイ・ロリポップ」、クールスR.C「シンデレラ・リバティ」、動物の鳴き声のやつ、森山加代子「五ひきの仔ブタとチャールストン

湯浅学ラモーンズ「シーナはパンクロッカー」(ラモーンズ6枚も持ってきてたそう)、美空ひばり「ひばりのツイスト」、小林旭「アキラのツイスト」(汚ねぇレコードだな)、木の実ナナ「太陽の下の18才」(ようやくゲットしたと)、フランスのロックバンドのキンクス「ユー・リアリー・ガッド・ミー」カヴァー(フランス語だからもにょもにょ歌ってる)、シラ・ブラック「イッツ・フォー・ユー」(本名はホワイト。レノン=マッカートニー作)、マレーネ・ディートリッヒ「風に吹かれて」(ディラン)、フランク&ナンシー・シナトラSomething Stupid」(じゃなかったかなぁ)、ピクシーズ・スリー「Cold Cold Winter」(あの曲の元ネタ)、「山寺の和尚さん」、ボ・ディドリー、ギター・スリム(レイ・チャールズがピアノ弾いてる) ※山寺の和尚さん以降SP盤

いしいしんじ橋幸夫「ゼッケンNo.1スタートだ」、藤本好一「太陽の彼方へ」、坂本九「悲しき60才」、セルジュ・ゲンズブール「コミック・ストリップ」、ソロモン・バーク「No Man Walks Alone」、バディ・ホリー「Crying, Waiting, Hoping」「Peggy Sue Got Married」、「野球拳の歌」、プラターズ「オンリー・ユー」、デビー・レイノルズ「タミー」、ビートルズ恋におちたら」、マディ・ウォーターズのデビュー曲 ※ソロモン・バーク以降SP盤

■ 5/17 13:00-16:00
【いしいひとひ】CKB「ベレット1600GT」「葉山ツイスト」、橋幸夫「ゼッケンNo.1スタートだ」、ザ・ジャム「ゴーイング・アンダーグラウンド」、小林旭「雑排ソング」(野球小唄じゃないよねぇ?)、クレイジー・キャッツ「スーダラ節」、坂本九「九ちゃんのズンタッタ」「みんなで笑いましょ」、サム・クック「ワンダフル・ワールド」、パフィー「愛のしるし」「渚にまつわるエトセトラ」、ブルーハーツリンダリンダ」、吉幾三「おら東京さ行くだ」、セルジュ・ゲンズブール「エリザ」、フランス・ギャル「夢見るシャンソン人形」「すてきな王子様」、動物の鳴き声のやつ、SDG「Gimme Some Lovin'」、「デンセンマンの電線音頭」

湯浅学パティ・スミス藤木孝「24000のキッス」(1秒のキッスを1日続ければ24000イエーイイエッ♪)、ハル・ブレインのバンド(会場で買いたてのやつ)、ジョージ・マハリス「ルート66」(だったけ?しんじさんがかけたのかも)、美空ひばり「ロカビリー剣法」、スマイリー・ルイス「I Hear You Knocking」、クラレンス・ヘンリー「Ain't Got No Home」、ジョニー・キャッシュ「Get Rhythm」「I Walk The Line」、ドリフターズ「ハニー・ラブ」 ※美空ひばり以降SP盤

いしいしんじ】トミー・マクレナン「I'm A Guitar King」、ジェリー・リー・ルイス「火の玉ロック」、カール・パーキンス「ブルー・スエード・シューズ」「ハニー・ドント」、チャック・ベリー「ジョニーBグッド」、セロニアス・モンクチャーリー・パーカーエラ・フィッツジェラルドペトゥラ・クラーク「スマイル」(こんなのあるの!湯浅さん驚き)、ビートルズ「抱きしめたい」「こいつ」、スアトリスレーベルのラテンもの、(同じくスアトリスレーベルの)モンチート・モッタ「悪魔と俺」 ※すべてSP盤

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二日目のアナログばか三代の後は、バンヒロシ&バンビーノのライヴで最高にハッピーな気分になって(ダーリン、君の瞳に恋してる、でさのよツイスト、ラブ・トレイン!)、キュートな多屋澄礼さんのDJをぼんやり聴いて、私の京都レコード祭りは終了。また来年~!って、それまでに京都のレコ屋巡りもできればなぁと(こんなにたくさんお店があるんですね)。

買ったレコード:Zalman Yanovsky (Zally)「As Long As You're Here/ereH er'uoY sA gnoL sA」、Vikki Carr「Can't Take My Eyes Off You/It Must Be Here」、尾崎亜美『プリズミイ』