レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。'79年生まれ。

【私の好きな歌011】 「Bright Lights Bugcity」青山陽一

街のクリスマスモードも年々早くなってきてるように感じますが、私も二週間前にクリスマスの話を。と言っても、リアル充実な人たちが盛り上がってるだけのイベントに、特別なエピソードなんてありませんけど...。非リアル充実の私はクリスマスにコンビニになんか行って、サンタの格好させられた暇そうな女子店員や客が冴えない男たちばかりだったりすると、おお同士よ、なんてホッとするくらいでしょうか(苦笑)。かと言って、クリスマスが嫌いというわけじゃなく、街がイルミネーションできらびやかになったり、なんか浮かれてる感じも、たまにはいいじゃないっていう。そして、クリスマスソングは本当にホントに大好き。だって、夢見心地なポップスの集大成でしょう。風物詩のシャンシャン鳴る鈴の音を聴くだけでも、ホッコリ幸せな気持ちになります。

というわけで、今回は私のフェイバリットなクリスマスソング、青山陽一Bright Lights Bugcity」を...って、どこがやねん!歌詞にクリスマス的なアイテムが出てこないし、鈴も鳴ってないじゃないかと突っ込まれたことでしょう。でも、私にはクリスマスソングに聞こえるのだからしょうがない。何と言うか、クリスマスの私の心象風景を見事に歌にしてくれているのです。この歌を聴いていて頭に浮かぶのは、クリスマスの喧騒と眩しすぎる街の通りを隠れるようにコートの襟を立てて足早に通り抜けていく男の猫背。そんな寂しい男を徹底的にロマンティックな曲調アレンジ演奏で力強く優しく包み込む。後半に進むにつれてじわじわとこみ上げてきて、青山さんが熱く歌い上げる”正午を打つ時報は鳴り響いている~♪”で涙腺崩壊。嗚呼、美しき孤独。人それぞれにそれぞれのクリスマスがある、メリークリスマス!(だから、早い)

Bugcity

Bugcity

Bright Lights Bugcity」青山陽一(2001年)
song written by 青山陽一

青山陽一 vocal,electric guitar
石坪信也 drums
青木孝明 fretless bass
伊藤隆博 piano,trombone
川口義之 tenor&alto sax

※前年のキリンジ「千年紀末に降る雪は」も似たような風景が拡がります。