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レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。

BAND EXPOな人たち② 青木孝明さん

嗚呼、BAND EXPOの1stアルバム『BAND EXPO』の発売(9/28)が待ち切れない!

BAND EXPO(仮タイトル)

BAND EXPO(仮タイトル)

そんなわけで、自分勝手にメンバーを紹介しちゃいます第二弾は、BAND EXPOリーダーの青木孝明さん。そもそもは青木さんのお店オルタネイティヴカフェでの、青木さんと河野薫さん、西村哲也さんとの共演ライヴがきっかけで、余ほどウマが合ったのでしょう、バンドやろうぜ!BAND EXPOが生まれたのです(ありがたい)。私はこれまで一度だけBAND EXPOのライヴを観たことがあるのですが(2013年7月@吉祥寺マンダラ2。まだオリジナル曲がなく、それぞれのソロ曲を演奏するスタイルでした)、その時の青木さんの心から楽しそうなお顔がとにかく印象的でした。大好きな人たちとバンドやれて超嬉しい!というオーラが眩しかったです。そんなどこまでも音楽にピュアなシンガーソングライターで演奏家です。


君がここにいる-BAND EXPO

私が青木孝明さんの存在を最初に知ったのは、青山陽一さんのバンドthe BM'sのベーシストとしてでした。青山さんは98年に徳間ジャパンからメジャーデビュー、青木さんはその勢い最高潮の徳間時代(『SO FAR, SO CLOSE』『EQ』『Bugcity』)での無敵なグルーヴを支えていました。特に、「難破船のセイラー」の荒波のようにうねりまくる(フレットレス)ベースプレイは日本のロック史に残る名演だと思います。なんてことを書きながら、この時期のBM'sのライヴを観なかったのを激しく後悔してきました...。現在のBM'sの千ヶ崎学さんは黒っぽいファンキーさが売りのベーシストですが、青木さんはもっとブリティッシュ寄りのスタイリッシュでロックなベースプレイでしょうか。背もシュッと高くてニック・ロウを思わせるような雰囲気ありますね。

そう言えば、テレビでは2001年にNHKスタジオパークからこんにちは」で、あがた森魚さんのバックで12弦アコースティックギターを弾いている青木さんの姿を観ました(ビデオ録画して何度か)。それから随分と時は流れて、実際に生で青木さんが歌っているのを観たのは、2010年1月@梅田ムジカジャポニカでのアコースティックライヴ。青木さんの他の出演者は、鈴木博文さん、青山陽一さん、西村哲也さんというメトロトロンなイベントでした。青木さんの生真面目でポップ職人的な弾き語りも素敵でしたが、アンコールの全員セッションが終わっても拍手が鳴り止まず、しょうがないなと博文さんが、じゃあ「くれない埠頭」なら出来るでしょうとみんなに無茶ぶりした時の、青木さんの見事な困り顔を未だに鮮烈に覚えています(笑)。以下の映像は、その時の青山さんと青木さんのセッションの模様、青木さんのギター伴奏も完璧です。


Yoichi Aoyama - Seed Song

そこからまた時が経って、2012年発表の最新作『さようなら、夢』で遅ればせながら初めて青木孝明さんのレコードを買いました。発売前にtwitterで西池崇さんが「傷ついた翼」のMVを紹介されていたのがきっかけだったと思います。そのMVを観て、あまりにも心に染み入ったので、これは絶対に聴かないといけないと。ほとんどをミドル~スローな曲で構成されたシンガーソングライター然としたじっくりと歌が堪能できる作品です。『さようなら、夢』というタイトルからも分かるように3.11以降の重たい気分は漂ってはいますが、瑞々しいメロディーと絶妙にカラフルなアレンジが素晴らしく。合間にインスト曲を挟み込んだりして、アルバムとしての流れも実に美しいです。ギター、ベース、ドラム、キーボードは青木さん自身の演奏というのがまた驚きで、スコーンと抜けるドラムがとても心地良いです(レーベルTOKYO MORの田中さんが「Band On The Runのポール・マッカートニーみたいなドラムだね」と仰っていて、まさしく!)。ギターがあればなんとかなるさ!と無邪気にロックンロールする篠原太郎さんとの「ギター」も最高で...おっとアルバムレヴューみたいになってしまいましたが、この年は加藤千晶『蟻と梨』と共に本当に何度も聴いて、精神的にしんどい時に救われました。そうやって一気に青木さんの音楽に惚れ込み、そこから旧譜を集めることになります。年末に大阪チャクラでのワタフェイ西村哲也さんを迎えた『さようなら、夢』レコ発ライヴを観に行き(ゴンチチチチ松村さんも来られていた!)、青木さんに西村さんがギター弾きまくっているのでと薦められて『Melody Circle』('96)を買ったり。


青木孝明+西村哲也 傷ついた翼 大阪・チャクラ

これまでのどの時代のどのアルバムも本当に名盤ばかりで、感動しながら今まで何をしていたんだという反省(出会った時がベストタイミングと思い込みます)。2014年に2枚組ベスト盤『タイムトラベラー』が発売されましたが、1992年から2014年までの新曲・再録曲を含む全30曲、名曲だらけです。ベスト盤から漏れた曲で更にベスト盤が作れてしまうくらい。青木という苗字が表すように、青々と茂った新緑の木々のようなまさしくエヴァーグリーンなポップソングの数々はもっと多くの人に聴かれるべきです。今からでも遅くないです、未体験の方はまずはベスト盤を聴いてみて下さい。そうすれば、私みたいに取り憑かれたように速攻で旧譜を買ってしまうことになります(笑)。青木さんのライヴ映像もYouTubeにたくさん上がってますので、チェックして、ライヴにも足を運んでみましょう。


Takaaki Aoki 青木孝明 アンソロジー 1992~2014 タイムトラベラー

メトロトロン25周年記念ライヴを収めたCD&DVD収録の青木さんがメトロトロンオールスターズを従えて演奏した「傷ついた翼」はザ・バンドのROCK OF AGESみたいでめちゃくちゃ泣けるとか、あれもこれもまだまだ言いたいことはありますが、あまりに長くなるので、また別の機会に。最後は、BAND EXPOの青木さん作詞曲のオリジナルナンバー「Switch」のライヴVerで。何も言いますまい、ただひたすらカッコイイ!グレイト!西村さんのテレキャスターの鳴りの凄まじさが映像越しにもよく分かると思います。


Switch/BAND EXPO
ミュージックビデオが公開されました!3人のボーカル回しが泣ける感動の名曲「Memories」です。青木さんと矢部浩志さんとのリズム隊の優しく胸にこみ上げてくる歌うグルーヴにも注目です。


Memories/BAND EXPO