レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。'79年生まれ。

「Come And Go」青山陽一

思わず青山陽一続きになりますが、5月20日に青山さんのソロデビュー25周年(!)を記念してのオールタイム・ベスト盤(ベスト盤としては3枚目か)が発売されるとのこと。それに先駆けて新録「Come And Go (2015 Version)」が配信され、そのミュージックビデオもYouTubeに上がっておりますね。新装版はBM'sのタイトでオトナなグルーヴが心地良い仕上がり、最後にアカペラも追加され、めちゃくちゃクールです。

この「Come And Go」という曲ですが、初出は2002年にマキシシングルとして、8thアルバム『jaw』にも収録されています。私がシングルでこの曲を初めて聴いた時、かなり衝撃を受けました。前作『Bugcity』の華々しさから一転、音数が少なく隙間の多い生々しい演奏(矢部浩志さんのドラム以外は全て青山さん)もそうですが、何と言ってもあの言葉を容赦なくぶった切る節回しになんじゃこりゃ!と驚きました。例えば、冒頭の ”好印象の” という詞を ”こ/いんしょぅ/の” と歌っているのです。この感じが最初から最後まで続き、言葉がスムーズに流れていくことはありません。古くは70年代にはっぴいえんどが編み出した手法なのでしょうが、それを更に極端にした形(日本語はロックのメロディーに乗らない説を逆手に取りまくった)で、独特のファンキーなリズムが生まれています。ラップにも近いような雰囲気もあるし、これは青山陽一流ヒップホップだと感じましたね。もうとにかく斬新でした。

Come And Go

Come And Go

 

 

Come And Go

Come And Go

 

 

www.youtube.com

「Come And Go」青山陽一(作詞・作曲:青山陽一)2002