レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。'79年生まれ。

「話しかける」福岡史朗&FRILL

飄々とイカしたロックンロールマン福岡史朗。今年でファン歴何年になるのでしょうか?17、18年?私が高校生の頃、ラジオから流れてきたグリーディ・グリーン「スポットライト」が何だかわからないけど頭から離れなくなって、なけなしの小遣いで1stアルバム『MW』を買ったのでした(田舎のCD屋にも売っていた。エイベックスのcutting edgeだったし)。その頃から今でも変わらず聴き続けてるのはカーネーションと史朗さんだけです。ライヴを初めて観たのは2006年7月、大阪の阿波座カフェ・マーサにて。その場で曲順を決めて、じゃあ次コレとか言いながら、相棒の小見山範久さん(ギター&ラップスティール)とキャッチボールのようなセッションを目の当たりにし、その肩の力の抜けたノリにシビれました。力んでも速いボールは投げられないし変化球は曲がらないのです。それ以来、関西でのライヴはほとんど観ています(たぶん関西人で一番観てるんじゃないだろうか)。そのマーサでの史朗さんはライヴ中でもMCらしいMCも無くストイックな印象があって、全く話しかけられなかったのです...。

と言う流れで、この曲を。最近は2012年の『FRILL THRONE』をよく聴いていまして。福岡史朗流ロックンロールはそのままに、アコースティックギターの響きを主体(それに合わせて?ドラムが聴いたことないような音してます)としたフォークロックテイストのあるアルバム。特に後半に新緑の木々が思い浮かぶような爽やかなポップナンバーが出てくるので、この季節とても心地良いのですが、その最たる曲が「話しかける」。憧れの人や気になるあの娘に話しかけるのはただでさえ人見知りの私には難関(大人になっても成長しない)ですが、そんな気持ちを代弁してくれています ”なんだか心が煙の様”。ギターソロを敢えてぎこちない風にしているのがニクいですね。そして、この曲の後に「ジェロニモ」というこれまた大好きな最強にゴキゲンなロックンロールが続きます。それはまた今度。

フリルスローン

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 「話しかける」福岡史朗&FRILL(作詞・作曲:福岡史朗)2012年

...福岡史朗(唄、Aギター)三輪雅之(ベース)松平賢一(Eギター)大久保由希(ドラムス)