レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。

「明日、さようなら」ジャック達

2015年、ジャック達の最新ロックアルバム『JOYTIME』より。恐れを知らない17分超えの表題曲「One fairy tale of JOYTIME KINGDOM song」が(ごく一部で)話題であるが、その他の曲もジャック達節(直球と思いきや手元で曲がるクセ球)全開な力作揃いだ。「明日、さようなら」は、何度も何度もHEY!が飛び交う(ライヴでみんなで叫ぼう)すこぶる痛快なロックナンバーである。が、どこか漂うムードは悲しげだ。改めてタイトルを見返すと、「明日、さようなら」である。2013年末に大瀧詠一さんが亡くなった。突然すぎる訃報に多くのロック&ポップスファン(私含む)がやるせなさにふさぎ込んでいただろう最中、一色さんは一気にこの曲を書き上げていた。2014年元旦にラジオ番組『一色進のGO→ST海賊放送局』で、一色さんが弾き語りで大瀧さんの「空飛ぶくじら」を歌った後に、「この曲が俺を今日こんな風にした曲だったとしたら、次は今日出来た曲を今日やります」と言って披露したのが「明日、さようなら」だった。切なくポップなメロディーとザクザクかき鳴らされる轟音エレクトリックギターが目に染みた。次にこの曲が演奏されているのを観た聴いたのはその翌月2月15日、GO→ST祭り@渋谷ラ・ママでジャック達の新曲として。キャッチーなギターリフにかけ声、とりわけ夏秋さんのキレ味鋭いドラムが疾走感を増幅させ、唐突に狂おしくなる激情的な間奏(思いも寄らない別れを表現しているのだろうか)が追加されて、ジャック達の新たな看板曲と言ってもいい強力なビートナンバーに進化していた。これからこの曲が実感を持って胸に響く場面がますます増えるのかなぁと思うと何とも言えない気持ちになるが、それもまた人生か。HEY!

 

JOYTIME

JOYTIME

 

 

「明日、さようなら(Tomorrow, Say Good-by)」作詞・作曲:一色進

 ジャック達 are 一色進(Vo&G)、夏秋文尚(Drs)、宙GGPキハラ(G) with 大田譲(B)