レコードは果てしなく

好きなレコードや観たライヴのことを喋ります。'79年生まれ。

【私の好きな歌021】「トランスファー」くるり

つい先日、東京のうちだあやこさんと不知火庵さんの摩訶不思議な男女ポップデュオdodoの初来阪ライヴを雲州堂で観た。彼らの絶妙に溶け合うユニゾンハーモニーが唯一無二な世界で感動、関西にはこんな音楽やってる人いないとうちださんに言ったら、うちださん「そうなんですね。でも、dodoは京都っぽいと言わることがあるんですよ。くるりとかボニーピンクとか京都の音楽が好きだったので、そう言われると嬉しい」と。ふむ京都かぁ、なるほどなぁ。うちださんが言う京都というのは、おそらく1990年代終わりから2000年代初頭くらいまでのくるりの登場で一躍注目されることになった頃の京都のことなのだろうと思う。京都の夏は猛烈に暑いが、あの頃の京都は猛烈に熱かった。くるりを輩出した立命館大学の軽音サークル”ロックコミューン”からはキセル、チェインズ、ママスタジヲなど続々と。そう言えば、雲州堂の前日にFUTURO CAFEでdodoと共演していた京都のSATOさんがビバ☆シェリーとして元カーネーション棚谷祐一さんプロデュースでデビューしたのもその頃だった(2003年2月。京都タワーレコードでのインストアライヴを目撃)。アングラっぽくポップな独特の京都臭というのが確かに匂っていた時代。

...とか書いていると、なんかその頃のことをいろいろ思い出してきたので、書き連ねていく。というのも、ちょうどその頃に私は京都に住んでいた。1998年4月18才の春、私は大学入試を大失敗し、兵庫の田舎に予備校が無かった為に、憧れの京都に出てきた。敢えて高校の友だちやクラスメイトが誰もいないマイナーな予備校に決め、同志社大学今出川キャンパスすぐ近くのシャワー(湯船はない)とトイレと小さいキッチン付きの狭い古アパートで一人暮らしを始める。予備校で仲良くなった人もいたが、そんな遊んだりすることもほとんどなく、基本的には予備校にいるか部屋にいるかしかない。部屋ですることと言えば、音楽を聴くことくらいしかない(勉強せえよ)。悶々としていた。あ、ラジオも聴いていた。高校から引き続きNHK-FMミュージクスクエアは聴いていたし、くるりが京都のFM局α-STATIONでやっていた”FOUL 54”という番組(1999年1月-3月)も楽しみで聴いていた。セロファンの西池崇さんが電話ゲストで出た時に、岸田繁さんがセロファン先輩と呼んでいたので、セロファンは偉いバンドなんやと思っていた。確か関西のNHK(テレビ)で、くるりセロファンスウィンギング・ポプシクルオセロケッツと関西出身のバンドが集ったライヴを観た記憶があるが、定かでない。そのくるりのラジオ番組に、”浪人ダブルヘッダー”のラジオネームでカーネーション「なにかきみの大切なものくれるかい」をリクエストしたら、かけてくれた(続けてかかったのはリール・ビッグ・フィッシュ)。それを聴いて、岸田さんは「ええ曲ですねー」と言ってくれた。そのリクエスト葉書で番組特製くるりタンバリンも当たったのだけど、大学が決まり、直後に引っ越ししたので、未だ届いていない...。浪人時代は北大路ビブレのJEUGIAまでチャリンコ走らせてCDを買っていた(調べたら、2012年に閉店)。くるりさよならストレンジャー』歌詞カードの「ランチ」の頁に写る北大路通りの交差点を見ると、何とも言えないむず痒い気持ちがする。これも青春、の風景。

くるりはデビュー当時のやるせなくサエない感じが好きだった。なので『さよならストレンジャー』~『図鑑』に思い入れがある、「春風」も美しい名曲だ。正直、「ばらの花」はあまり好きではない。久しぶりに『さよならストレンジャー』を聴いたら、「東京」に続く軽やかな「トランスファー」が小粋でええなぁとグッとくる。サビがビートルズの「She Said She Said」だと気づく、そりゃあ好きだ。ドラムス森信行さんは私と同じ誕生日、私のちょうど4つ年上。

さよならストレンジャー

さよならストレンジャー

京都の音楽思い出話は続く...かもしれない

【PLAYLIST】『SUMMER AOYAMA』

クーラーの効いた部屋で寝転がって高校野球を眺めながら寝落ちする...それが私の夏。朝まで世界陸上にもクールに燃えた!そんな夏の日射しに滅法弱い出来るだけ出掛けたくないインドア人間に心地良いサマーソング、と言えば青山陽一さんである。そのルックスや風貌は涼しげであっても、海!ドライブ!リゾート!がまるで似合わない青山陽一さんであるが(失礼!)、8月26日夏生まれだからなのか意外にもサマーソング(と言えそうなもの)が多い。ということに気づいたので、私がグッとくる青山陽一さんのサマーソング(と言えそうなもの)を集めて仮想カセットテープにしてみた46分21秒。う~ん、ナイスメロウ!

『SUMMER AOYAMA』
A-1. 停電
A-3. Los Angeles
A-3. 世にも奇妙な女(guitars version) with 堂島孝平
A-4. 夏らしい
A-5. SPIDER (from outa space)
A-6. 五つめのシーズン

B-1. 水に浮かぶダンス
B-2. 2つの魚影 【GRANDFATHERS
B-3. Cyclone
B-4. Thunderbolt
B-5. 夏は喧騒なり

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A-4~A-5の”どうやら夏らしい”から”どこが夏だ!”への繋ぎがやりたかっただけというか何というか(笑)。皆さんも選曲して作ってみましょう!楽しいよ。

My Summer Girl

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”夏の出来事 みんな許せる”(南沙織


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”夏はいろいろです ほんとに”(麻丘めぐみ


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”いーじゃないの 夏なんだし”(星野みちる


「夏の感情」南沙織(作詩:有馬三恵子/作曲・編曲:筒美京平/演奏:キャラメル・ママ 1974年)
「夏八景」麻丘めぐみ(作詩:阿久悠/作曲・編曲:筒美京平 1976年)
「夏なんだし」星野みちる(作詩・作曲・編曲:小西康陽 2015年)

『SPEEDY MANDRILL』福岡史朗

つい先日6月10日、大阪天満宮の近くディープな音楽愛とご飯&お酒がすこぶる旨い音食堂酒場・音凪へ、福岡史朗+松平賢一+大久保由希のライヴを観に行った。お客さんと期待が満員御礼の中、来月発売される福岡史朗さんのニューアルバム『SPEEDY MANDRILL』収録曲を全曲曲順通りに披露してくれた。それだけでなく嬉しいことに、何とかこの日までにレコードも間に合わせてくれたので、つまり、超先行レコ発ライヴである。(バンドではやっていたが)トリオで全曲やるのは初めてのようで、思わず緊張すると漏らしながらも、そんなことを微塵も感じさせない(ちょっとしくじるところさえ)ピッタリ息の合ったゴキゲンな演奏は今宵あの夜も流石中の流石であった(あの肩慣らしのキャッチボールのフォームで150km/h投げ合うロックンロールセッションは唯一無二)。ファンとしては、何と言っても(前回拾得で同じトリオで観た時に数曲聴いてはいても)これから聴きまくるだろう初めて聴く新曲を次から次へと味わえるフレッシュな贅沢よ!ありがたき幸せ。しかも、そのどれもがシビれるほどカッコ良くて素晴らしくて、あまりの感動と興奮で店中を走り回りたい気分であったが、大人なので必死に抑えた。終演後、熱演の余韻とお酒で酔いながら、お三方と一緒に解説を訊きつつ音凪のスピーカーで出来たてホヤホヤのレコード『SPEEDY MANDRILL』を聴くという嬉し楽し時間を経て、帰宅してからも我が家のスピーカーで(外でも)狂ったように聴きまくっている。

『SPEEDY MANDRILL』を一言で言えば、もう言ってしまっているが、シビれるほどカッコ良いロックンロールアルバム、だ。それしか言葉が出てこないくらいである。以上、終わり...いや、続けるが。これまでGREEDY GREEN解散後2001年のソロアルバム『TO GO』から始まるフルアルバムは11枚、昨年には全曲新録2枚組31曲入りというフルボリュームのオリジナルアルバムのようなベスト盤『HIGH-LIGHT』もあり、とめどなく多作な福岡史朗さんであるが、そのどれもが甲乙つけがたく名盤ばかり。それゆえにどれが随一の代表作かを決めかねていたが(決める必要があるのかは知らないが)、こうやって最新作12th『SPEEDY MANDRILL』を聴いてからは、スパッと『SPEEDY MANDRILL』が最高傑作だ!と言えてしまう。近所のお兄ちゃんがTシャツ&ジーパンで八百屋に行ったついでにかき鳴らすロックンロール、日常生活から滲み出るSF情緒。そんな福岡史朗節は1stから出来上がっているし、今回も音楽性自体が特別に大きく変わったということはないのだろうけども、演奏もリズムも言葉も何もかもがより切れ味鋭くなったという印象で、緩急のある展開を見せていく曲が多かったり、凝ったコーラスやアレンジの幅も広がっているように感じる。SPEEDY MANDRILL(スピーディー・マンドリル)、聴く前はドラクエに出てきそうなものすごいイカれたタイトルだな(笑)と思っていたが、聴いてみればなるほどしっくり来るイカついモンスター感。そして、その奥底にドロドロと渦巻いているのは怒りの感情だ(個人の感想です)、今この世を不穏にさせている何かに対する怒り。かと言って、激しい感情をただ吐き出して並べるのではなく、そのどれもがしっかりとイカした詩(詞)であり、直接的ではないけども、繰り返され強調される言葉がヒリヒリとジワジワと突き刺さってくる。音楽性よりもメッセージ性が勝ってしまうものほどつまらないものはないが、何よりも史朗さんは独創的で刺激的なロックンロールに昇華させているので、もう最高なのである。とにかく、矢継ぎ早に繰り出されるスピーディー・マンドリルの痛恨の一撃!に身も心もシビれっぱなしなのだ。

さぁ、この勢いで全曲感想に行きたいところだが、正式発売は7/16なのでそれまで我慢することにする(笑)。何はともあれ言いたいことは、マストバイやで!

SPEEDY MANDRILL

SPEEDY MANDRILL

『SPEEDY MANDRILL』 福岡史朗(2017年)

01. ラウドスピーカー 02. マカロニチーズ 03. ストロボ 04. ガレージ 05. ステップ 06. グレープフルーツスプーン 07. ニュートリノ 08. 太陽 コロナ リフレイン 09. 狂った魚 10. 素数 11. シェルター 12. 法王のハーレー 13. モナリサ 14. ギフト

録音メンバー...
福岡史朗、松平賢一、大久保由希、ライオンメリー、高岡大祐、本橋卓、福田恭子、辻睦詞、平見文生

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【私の好きな歌020】「人力飛行機の夜」鈴木茂

鈴木茂『BAND WAGON』は言わずもがな問答無用の(邦楽・洋楽を超えた)ロック名盤であり、世紀の名曲「砂の女」「100ワットの恋人」あたりが名物であるが、私がロックバンドをやるとしたら、この「人力飛行機の夜」(B面1曲目)をカヴァーしたいと常々妄想している。スライドギターがねっとりと粘りつくファンキーな演奏は本場リトル・フィート(ピアノはビル・ペイン)よりもちょっとだけカッコイイのではないかと思っている。そして、何よりもグッとくる極私的ハイライトは、線の細い歌唱の鈴木茂青年が精一杯腹の奥底から声を絞り出して苦み走りながら吠える”茶ばしら”だ。それを聴いていると、とびきり熱いお茶の波に揺られながら立っている茶ばしらが、ノックアウト寸前のフラフラのボクサーが気力だけで立ち上がり何とかファイティングポーズを取っているかのように見えてきた(大袈裟)。歌詞としてははっぴいえんどの延長線上にあるのだろうけど、松本隆先生は何を思ってこの歌の決めフレーズ(かどうかは分からないが)に”茶ばしら”を持ってきたのかは全くの謎であるが、おかげで茶ばしらにも人生(茶生?)がありロック魂があることを教えてくれた(大袈裟)。そう、ロックは日常に転がっている。2分30秒くらいの短い曲でエンディングがフェードアウトなので、ライヴではどういう締めのアレンジにしようか頭を悩ませている。楽器は弾けない。

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人力飛行機の夜」鈴木茂
Takashi Matsumoto-Shigeru Suzuki
from 『BAND WAGON』(1975年)

※妄想ついでに、ライヴの出囃子は「ウッド・ペッカー」にするつもりだ(知らんがな)

【私の好きな歌019】「クリームソーダ・ベイビー」シネマ

NHK連続テレビ小説ひよっこ」は観れる時は観ている。そして、癒されている。向島電機乙女寮の6人の女子がホントかわゆくて、もうストーリーとかはいらないから(失礼!)、永遠にわちゃわちゃと女子トークしているところを覗いていたい。

そんな「ひよっこ」で、有村架純演じる谷田部みね子が巡査の綿引正義(竜星涼)と喫茶店に訪れると決まって飲んでいるのがクリームソーダ。あのメロンソーダのキラキラ眩いグリーン色を見ていると思わず私の頭の中で流れる曲がシネマの「クリームソーダ・ベイビー」だ(もはや勝手にみね子のテーマ曲)。松尾清憲鈴木さえ子、一色進(!!!)、小滝満、中原安弘という奇跡のウルトラポップな5人組シネマの1981年ニューウェイヴ全盛期に燦然と輝くニッポンの英国モダンロック金字塔1st『MOTION PICTURE』のA面2曲目である。10cc meets Niagaraといった趣のスカッと爽やかな逸品。松尾さんの芳しい甘味メロディーと、何と言っても、ソーダの泡が弾けるような多重コーラス(さえ子さんのキュートな歌声の魅力よ!)が聴きどころ。

クリームソーダ...これはひょっとして大滝詠一さんのサイダー(アメリカンポップ)に対するソーダ(ブリティッシュポップ)なのだろう、か。そう言えば、『MOTION PICTURE』と大滝さんの『A LONG VACATION』はほぼ同時期にリリースされている模様、両者ともCBSソニー所属でシネマの面々がロンバケのレコーディングを見学したこともあるらしい(『MOTION~』の推薦コメントは大滝さんと近田春夫さん!スゴい)。『MOTION~』はポップすぎたのか、残念ながら期待されたほど売れなかったそう(自然とバンドも解散状態に)だが、その音楽は古びるどころかますます新鮮で今でもビンビンくるレコードである。26年後に1stとほぼ同じ録音メンバーでまさかのカムバック大作2nd『CINEMA RETURNS』(2007)、男だらけの新体制グラムロック3rd『SCIENCE FICTION MAN』(2014)もことごとく傑作なのだ。シネマ・イズ・ポップ、ポップ・イズ・シネマ。

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「クリームソーダ・ベイビー」シネマ
作詞・作曲:松尾清憲/編曲:鈴木慶一&CINEMA
from 『MOTION PICTURE』(1981年)

※先日行われた一色さんの全キャリアからの名曲を演奏するバンドISSIKI AT ALL(一色進、鈴木さえ子、大田譲、松田信男村松邦男)は観たかった...観たすぎた...。これほどの豪華メンバーが集うのはひとえに一色さんの(可笑しな)人徳と音楽力によるものだろう。私はまだまだひよっこだ。

※ついでに、「ひよっこ」は一色さんもお好きだそう。

【私の好きな歌018】「LEXICON」MUSEMENT

我が家のiTunesには”YABE EXPO '16”なるプレイリストがある。昨年秋にリリースされたBAND EXPO『BAND EXPO』(9/28)、TRICKY HUMAN SPECIAL『黄金の足跡』(9/28)、柴山一幸『Fly Fly Fly』(10/5)、そして、MUSEMENTMusement Fair』(11/23)の矢部浩志四部作をパッケージしたプレイリストである。それにしても、あの怒涛のリリースラッシュは凄まじかった。カーネーション時代まで遡っても、あんなに矢部台風が吹き荒れたことってあったっけ?年を越して春になってもまだ余韻が続いている。先日、東京でその矢部さんのソロユニットMUSEMENTの2ndアルバム『Musement Fair』のレコ発ライヴがあったそうで、レポートや写真動画などを見るにつけ、あまりの豪華さにクラクラした。私が生で観たMUSEMENTは、BAND EXPOのレコ発ライヴ@梅田ムジカジャポニカ西村哲也さんがボーカルを取った「ストーリーズ」であるが(MENSMENTか?)、それはそれでレアかもしれない(再演望む)。

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そのBAND EXPOのライヴでの矢部さんのMCで「MUSEMENTもEXPO'70世代の音楽だと思っています」と仰っていたのが印象的だったけど、まさしくそうで。MUSEMENTは見目も歌声も麗しい歌姫たち(羨ましい!)を迎え、レトロフューチャーなキラキラしたディスコポップこれでもかとてんこ盛り。エレクトロでありながら人肌の温もりがあるサウンド&グルーヴ(敢えてドラムを叩かない粋なこだわり)、アレンジには80'sテクノポップというよりもトッド・ラングレンやELOが透けて見えてニヤリ。矢部さんはスーパードラマーでありながら類稀なるソングライターでもあることは、カーネーション時代から周知の事実ではあるけれど、さらに頭にドがつくぐらいポップにキャッチーに突き抜けている。とにかく無敵の名曲オンパレードなのだが、私は『Musement Fair』ではリードトラック「LEXICON」が大好物で、MUSEMENTワールド全開な一曲だと思う。スペイシーに弾むシンセベースがひたすら心地良く、Controversial Sparkでもお馴染みkonoreさんのPerfumeライクな無機質お人形ボーカルがバックトラックと完璧な融合、間奏の華麗に疾走するギターソロも会心のテイクだ(konoreさんはこの曲を含め3曲歌っているが、どれも見事にキャラが違っていて、ホント素晴らしい)。ヘッドホンで爆音で聴くと、踊りながら時空がゆがむ...最高。それでは、まさしくこの光景が目に浮かぶMVをどうぞ...


MUSEMENT "LEXICON feat. konore"

超個人的には、通勤で使う六甲ライナーからの夜景に似合いすぎて、たまらない...


六甲ライナー 夜景前面展望 3/5

やっぱり、ポップスには夢がなきゃ。MUSEMENTには夢がある。

Musement Fair

Musement Fair

「LEXICON」MUSEMENT
words:konore/music:矢部浩志
from 『Musement Fair』(2016年)